冨岡雅寛カオスモス展’03/first
6.29(Sun) – 7.12(Sat) 2003
PM12:30~PM7:30 Closed on Sunday
今展DM
オープニング パフォーマンス
「CHAOSMOS LIVE」
観客が操作する事で、思いがけない複雑な自然現象を現出するカオスモスマシンに対して3人のパフォーマーがそれぞれの手法で係わり複雑に重層化する空間を現出する。
2003年6月29日(日)
5:30PM開場、6:00PM開演(¥1700/1ドリンク付)
引き続き、オープニングパーティ 7:00PM~
<出演作家>
倉嶋正彦 : Live Video Shooting & Projection
米本 実 : Live Electronics Performanse
原田 淳 : Sound & Operation Performanse
原田の奏作(そうさ=奏でるように操作すること)によりカオスモスマシンから生み出された複雑な現象(動き、乱流、振動)に対し。倉嶋はビデオカメラで撮影し、プロジェクターで壁面に拡大投影する、壁面に取付けられた光センサーが映像の光の明暗で米本マシンの音響を変化させる。倉嶋は撮影と同時にビデオカメラによる演奏を行なう事になる。
米本は、独自の手法でカオスモスマシンの各部分に取り付けたコンパクトマイクで、原田が生み出す音及び振動を拾いあげ、倉嶋の映像による光センサーの信号と共に米本マシンで音響化し、PAから放出する。壁面の映像、PAからの音響に対し、原田はさらなる奏作(そうさ)を展開する。
カオスモスマシンで演奏する原田、ビデオカメラで近接撮影
する倉嶋の映像が壁面に映される、米本の掲げた手には映像
に反応する光センサーが…
CHAOSMOS LIVE コンセプト
例えば、オーケストラの指揮者が10人いれば、同じスコアに対して、10通りの解釈が存在する。優れた指揮者は、作曲家が創造力をつぎ込んで書き上げた「作品」を、創造的な解釈により、さらなる次元へと解き放つ事ができる。CHAOSMOS LIVEは、カオスモスマシンに対し創造的な解釈=表現を行なう事を3人のパフォーマーに依頼しました。それぞれの解釈=表現は互いに干渉し重層化しCHAOSMOSに対する解釈をより深化させます。
なぜなら、3人の優れたパフォーマーは、干渉し合う事で、打ち消しあうのではなく、超相乗的に次元を超える創造力を持っているからです。
冨岡雅寛
PROFILE
冨岡雅寛
美学校細密画工房卒。’94〜動力を使わず、鑑賞者が操作することで思いがけない動きを生じる「カオスモス」シリーズを展開[カオス等の非線形現象を生み出す観客対話型の装置カオスモスマシンによって観客と複雑な自然現象との対話をリアルタイムに可能にする。
<広義のカオス理論、流体力学、非線形物理学等にインスパイアされた作品を制作している>
テーマとなるのは、複雑な自然現象とともに、観客が触れて関わるという行為のあり方。
[個展]
94/02 カオスモス展 画廊 遊
99/12 カオスモス展’99 「YOU KNOW CHAOSMOS」ギャラリーカロカロハウス
01/02 カオスモス展’01/first 「CHAOSMOS ETHICAL LABO」小野画廊II
01/07 カオスモス展’01/second 「CHAOSMOS WAVE MACHINE PARTY」マキイマサルファインアーツ
01/09 カオスモス展’01/third 「CHAOSMOS」garelly CRADLE
02/02 カオスモス展’02/first 「CHAIN REACTION」小野画廊II
02/05 カオスモス展’02/second 「The CollectorsCHAOSMOS」ギャラリー カロカロハウス
02/11 カオスモス展’02/third「CHAOSMOS Heterogeneous Reaction」garelly CRADLE
[主に参加した企画展]
94〜00 「メビウスの卵展」(品川、多摩,仙台,福岡)
97/02 来るべきかたち展(銀座 牧神画廊)
00/07 観客参加型展覧会(宮崎県立美術館)
01/01 エネルギー賞企画展(TEPCO銀座館)
02/07 交感展 冨岡+文 (para GLOBE)
02/11 第54回「形の科学会シンポジュウム」特別展示(京都大学)
[その他の活動]
科学館による作品の購入,借用
ワークショップ
ダンサー、音楽家、ビデオ作家、写真家などとのコラボレーション
カオスモスマシンのディスプレイ的展開(販売)
[コンクール]
97/10 ’97 LANDSCAPE ART(山形県新庄市) 入選 展示
98/03 前橋アート・コンペ・ライブ(群馬県前橋市) 入選 参加
98/07 あかりのオブジェ展(岐阜県岐阜市) 入選 展示
99/01 エネルギー賞(TEPCO銀座館) 入選 展示
00/01 エネルギー賞(TEPCO銀座館) 入選 展示 審査員特別賞
01/01 エネルギー賞(TEPCO銀座館) 入選 展示
03/01 エネルギー賞(TEPCO銀座館) 入選 展示 特選受賞
03/02 東京アートファクトリー ワンメーター展 東京アートファクトリー賞受賞
PROFILE
CHAOSMOS LIVE パフォーマー
原田淳 (写真右) http://www5d.biglobe.ne.jp/~mfr/
ドラム・打楽器奏者、作曲家。1980年頃より フリーミュージックグループ “陰猟腐厭”(いんりょうふえん)にて演奏活動を開始。80年代はドラマーとして、“水の羽 ”“Jeuno”など数多くのバンド、セッションに参加。ライブハウス、美術館、アートフェスティバルなどで演奏活動を展開。
80年代終盤より90年代は、ソロの打楽器奏者として、ダンス、演劇、Perf.など他ジャンルのアーティストとのコラボレーションに活動の中心を移す。
2002年3月、自主レーベル『Moon Fantasy Reprise』を構想。 現在DTMなど新たな手法を取り入れた初のソロアルバム『 Archaic Record 』を制作中。代表作に『妥協せず』 『陰猟腐厭』など。
ヒトが本来持っている有機的なリズム、ビートの探究と継承、それによる交感を主な活動目的とする。
米本実 (写真左)
1969 東京に生まれる
1988 都立墨田工業高等学校電気科 卒業。
1993 日本大学芸術学部音楽学科 卒業。
1996 同 大学院芸術学研究科音楽芸術専攻修士課程 修了
幼少の頃から機械と音楽に興味を持ち、電子楽器を使って作曲するかたわら電気楽器の制作を始め、現在ビデオ作品のサウンド・トラック制作や、音楽とテクノロジーの関わりをテーマにサウンド・インスタレーション、パフォーマンスを行なっている。95年、ルイジ・ルッソロ国際コンクール入選。
自他ともに認める、東東京が生んだハンダ付けのうまい音楽家。
倉嶋正彦 (写真中)
グラフィックデザイン、デジタルイラスト、映像作品を制作。
現在、シリーズ作品として、
・ デジタルイラスト作品「PATENTE Visual Wonderland 」
・ ダンスをテーマにしたドローイングと映像作品「DANCE WIND」
・ 画家の作品イメージを映像としてとらえた「視而不見」
以上を製作し、個展等で発表している。
・ 「DANCE WIND」はライヴパフォーマンスとしても展開中。