米谷栄一個展
11.25(Tue) – 12.13(Sat) 2003
PM12:30~PM7:30 (Last Day PM5:30)
Closed on Sunday
今展DM
闘争本能コード=我々は何故虐げるのか 米谷 栄一
私は人間の表現を続けている。着彩レリーフから浮き彫り絵画、半立体から開閉する作品へ。そして現在は大型の人体を吊り上げている。私の中でそれらは「立体作品」ではなく「力対作品」なのだ。エネルギーの塊だ。喜び、怒り、哀しみ等ありとあらゆる姿を躍動する「力対」で表現したい。
私は人体の表面に縄文紋様をほどこしている。日本人が世界に誇れる縄文式土器の紋様は、縄文(コードマーク)=螺旋=遺伝子情報と連想され、人間の本能、本性を象徴している。我々に内在する根源的な問題を見つめ、表現するために全身にびっしり刻印するのだ。
今回のテーマは「闘争本能コード=我々は何故虐げるのか」である。
一方が怒りあるいは狂喜しながら鞭を振りかざしている。
もう一方は体を捻らせて苦悶している。打たれる方は束縛され逃げられない。その逃げられない相手に対して、容赦なく据えようとしている。我々のどこにこれほどまで相手を虐げようとする衝動が存在するのか。
親が子供に、上の者が下の者に、富める者が貧しい者に。あるいは他の部族に、他の民族に…
また、その時代を象徴するもので我々は虐げてきた。武力で、宗教で、金で、今度はなんだ情報か? こんなことを永遠に我々は繰り返して行くのか。我々の一体何がそうさせるのだろう。
PROFILE
米谷 栄一(まいや えいいち)
1956 宮城県仙台市出身。現在、横浜市在住
1978 宮城高専機械科卒。在学中、宮城輝夫に学ぶ
卒業論文は「立体図の色彩的表現」
1979 美学校 最終美術思考工房(松沢宥に師事)
1980 同校 インド哲学講座(松山俊太郎に師事)助手
1981 同校 絵画教場(菊畑茂久馬に師事)
【個展】
1985 「米谷浮き彫り絵画展」 岡崎球子画廊
1987.89.91 同 展 なるせ村田画廊
1988.90 「舞い昇るもの」シリーズ 岡崎球子画廊
1987.89 同 展 なるせ村田画廊
1993.95.97 「米谷栄一展」 東京日仏ギャラリー
1993 「マイヤ・イコン」シリーズ 岡崎球子画廊
1999.02 「米谷栄一展」 東京電力プラスマイナスギャラリー
2003 「米谷栄一展」 Para GLOBLE
「米谷栄一個展」 SPC ギャラリー
【グループ展アートイベント】
岡崎球子画廊、画廊春秋、他多数
1986 第22回今日の作家展 横浜市民ギャラリー 大型人体作品「わが名は日本」出品
1987 「みちのくの造形」展 宮城県美術館 大型人体作品「わが名は日本」出品
1992 牛窓国際芸術祭 大型の開閉する作品「マイヤ・イコン」出品
1998 弁天海港佐久島アート and フィシヤーマンリレーション 大型人体作品「邂逅」出品
1999 弁天サロン「3人展」大型の人体作品「瞬間で変化する運命」出品