SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 -時代と精神-

5.10(Mon) – 7.3(Sat) 2010

PM12:00PM7:00 (Last Day PM5:00) 

Closed on Sunday



画像左上から 

A4フライヤー 上坂公輔 小林恒夫 竹内博 野村俊幸 後啓子 坂牛幹雄 高島芳幸 山本伸樹+山口亘

 

 

SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010

~時代と精神~

 

開催日程
2010年5月10日(Mon)〜7月3日(Sat) PM12:00~PM7:00(最終日PM5:00) Closed on Sunday

 2Weekごとに展示入れ替えがあります。

 

 

2010年5月10日より7月3日まで SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 ~時代と精神~ の開催をご案内申し上げます。
この展覧会は都合8週間にわたり、基本2人展を各2週間、全4会期で構成しました。
内容は、それぞれ2名の造形作家(一部変更有り)によるインスタレーションを中心に、計画的であれ、偶発的であれ、コラボレーション的様相を呈することを意図しており、その意味でまた非常に興味深いエモーショナルな展開が期待されます。
そしてインスタレーションとするその性質上、極めて一回性の高い展示となることは言うまでもありません。
その空間現実に分け入り、生のままの体感を通じて、新しい現在の対話が行えることを切に願います。
また各初日はPM5:00からオープニングレセプションを行います。御来廊お待ちしております !



< 各展示アーカイブ、プロフィールは、下記 作家名 をクリックしてご覧下さい >  


[ SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 ~時代と精神~ Vol.1 ]
上坂 公輔 vs 小林 恒夫
5.10(Mon) – 5.22(Sat). 2010


[ SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 ~時代と精神~ Vol.2 ]
竹内  博 vs 野村 俊幸
5.24(Mon) – 6. 5(Sat). 2010


[ SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 ~時代と精神~ Vol.3 ]
後  啓子 vs 坂牛 幹雄
6. 7(Mon) – 6.19(Sat). 2010


[ SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 ~時代と精神~ Vol.4 ]
高島 芳幸 vs 山本 伸樹 x 山口 亘
6.21(Mon) – 7. 3(Sat). 2010
6.21(Mon) PM.7:00 ~ Live 千葉 瑠依子 (パフォーマンス) x 中里 広太 (サウンド) 入場無料


PM12:00~PM7:00 (各最終日PM5:00) Closed on Sunday



Between Age and Spirit “精神 産物 構想” の発動にあたって


2009年、ほぼ1年前のこと、当画廊にて “SPIRIT PRODUCTS 展 ~精神と物質~ ” が開催された。 (※1)
内容は全4会期各2週間、それぞれ2名の造形作家によるコラボレート展として成立に至る。

ガラスが使用されたいかにも危うい無数の松葉杖、切り出された鉄パイプに断固突き刺さるカミソリメス。この偶発的な出会いは現代医療への滑稽なまでの痛みか。壁面一直線に張り出された白色スクエアに無数の黒点ムーブ、床面から凝集して立ち上がるピアノ線のその白き穂先。実に計算的なまでに震撼たるその純然気質は静謐なり。シュールにしてメランコリア様々なフラグメントと数字の直感的配置、床一直線に無数配備される原爆原発への憂鬱なまでの告発。邂逅は現世に生きる者の例えようのない不安と孤立をユニークに暴き出す。巨大モスクの様に立ち上がる鉄線によって編み上げられた空洞の壺、糸とセロハンテープのみテンションによって形成されたガラス張りの如き空間。あたかも光と陰が織りなす空虚でストイックな空間恐怖を描き出す。

実はこの展覧会、まだ終わっていないのである。昨年開催されたと謳っておきながら奇妙なことをいうようだと思われるだろう。
しかしなぜならば、これらの展示作品は未だ時代に定着した概念としては成立していないからである。成立しないならば、未成立のまま終了したと観る向きもあろう。さてこの一件もう少し詳しく観てみることにしよう。
思考を観察してみるに、概念の在りかは何種類かある。万人の認めるところ自他共に了解できること、但し時代に応じてまたは観測者次第で少々変更が加えられることもあること。これに反して決して万人の認めるところではない必ずしも了解できないこと。普遍性があるかどうかは別として時代や観測者次第ではそれ程変化しないかもしれないこと。それとこの中間にあるくらいのこと。
まず前者は例えるなら冷の概念であり成立した思考である。察しの良い方はもうお気づきのことと思うが、そもそも通常の概念化作業というものは思考の成立 = 死であり、この概念は博物館や百科事典行きが決定されたもののことをいうのである。その逆、後者を例えるなら暖の概念。未成立のままの生きた思考であり、育て方に応じては植物の様に成長する概念でもある。もちろん我々は前者を捨てては満足に生活もできないが、こと前者のみに従えばもはや芸術など不要のものとなり、一言でいえば全体主義の餌食という顛末を迎えることとなろう。問題は前者と後者の均衡をどのように保つか、そして後者をいかに育てるかである。
さて終わっていない展覧会に話を戻そう。確かに開催会期は終了した。但し展覧会はその暖の概念に従えば、未だ終了せず成長し続けているというわけだ。しかしいつしか時代に定着する概念となるのか、あるいは成立することを望まずにひたすら生き成長するのか、そしていずれ枯れる定めか。今はまだ結論を出す時ではないが、新しい種は蒔かれた。それだけは揺るぎない真実である。

そして2010年、”SPIRIT PRODUCTS CONCEPTION 2010 ~時代と精神~ ” が装いも新たに実行発動する。
“展” をはずし “構想” としたのは、前展覧会への敬意と共にこれを受け、また新しい暖の概念を拡大することを意図したからであり、まずはその続編や第2回展を意味するものではない。しかし今後は順次継続の展望と準備をしているので期待して頂きたいと思う。(※2)
今はまだ発芽の段階だが、このことは正に画廊と作家のコラボレーションから現れ出るもの、そして現代という時代を巻き込んでいく大いなるエネルギーともなるべきことから、この “構想” は真に生きた思考 = 芸術概念として、また土中より芽吹き成長するものと共に、これを理解促進し、拡大する理念として “精神 産物 構想” と呼称することとした。終わり。      20100418 永倉 知美 (美術家)



(※1) 2009年の ”SPIRIT PRODUCTS 展 ~精神と物質~ (「精神産物」についての掲載文書)” を見る。
(※2) 2010年8月現在、準備中。“SPC 2011 (各展示に個別タイトル設定)” として、来年初夏開催予定。